帰省

盆休みを利用して、先日実家へ帰省した。といっても日帰りの気楽なもの。

我が家から1時間ほどの電車移動で着く距離……のわりに足を運ぶのは稀。なにしろ親と会ったところで世間話くらいしかすることがない。
ないのだが、母が患ってからというもの、なるべく顔を合わせておきたい思いがある。今回の帰省もそれが元。
親孝行という殊勝なものでなく、ただただ自分が後悔しないための行動である。
手術が来年と先なわりに最近脚がむくんできたとのことで気になるが、母親の健康は今のところそこまでひどくないので安心してほしい。

普段座ってばかりという理由で、行きの電車は大抵座らない。今回も目的地まで立ったまま、既に読破済みの池波正太郎著作『男の系譜』を再読。
電車の遅れがややありつつ実家に着くと家の外で親父が何やらやってたが、私は親父に関しては割とどうでもいいので家屋をバックに写真撮らされたが割愛する。

夏の風物詩である、水場や熱を帯びる場所へ現れやすい黒いあの虫用罠餌を設置するのがここ数年(なぜか)私の仕事となっている。先月法事でそれをこなす機会はあったのだが、仕事のある日で慌ただしく帰ってしまいすっかり忘れてた。
去年設置したものは2個を残して母親の手により回収されていた。なんで新しいの設置してないのよ、とは言わず要所へ設置。洗面所、洗濯機や冷蔵庫まわりが重要なポイントである。
あといくらか溜まった紙パックをかっさばくのも恒例の仕事。私のものぐさ加減は母から継承してると思われる。

そんなんしてから昼飯をいただく。アジの開き・大根と厚揚げの煮物・オクラの刻んだの・茄子の味噌汁。この普通さが今となっては寿司なぞよりありがたい。TVは高校野球で木更津総合が興南を圧倒してた。

しばしのんびり野球を眺め、食ったぶん働こうと庭の手入れへ。いや実際のところはやることがないだけ。
竹を根っこから仕留めたかったところ、親父に「根は時間かかるから飛び出たとこを剪定するだけでいい」と言われ渋々従う。除草剤でなんとかならんかな竹。根から取ろうとすると一帯の土が掘り起こされ、竹以外の、本来抜かないやつまで抜けたりするのだ。

がっつり働いたあと送り盆に付き合わされる。迎えにいなかったもんが居ていいものなのかどうか。
近くの小川で線香をあげ……風強くて着火大変。盆飾りと、なぜかそうめんを川に流す(もちろん食べない)。やってることは不法投棄で少々心配。
一通り済ませて拝み終えるころには線香の火がすっかり消えてた。

送りから帰ると予定の帰り電車時間が近く、でも特に慌てるでもなくのんびり家を出る。

駅まで親父が送りに来て、何やら写真を撮られる。使い捨てカメラ、もといレンズつきフィルムで。
ホームのベンチ(田舎なので入場券買うまでもなく入れる)で電車を待ち適当に話す。しかし一向に電車が来ない。
よくよく確認すると予定の電車の時間は大きくぶっちぎっており、次の電車まで18分ほどの時刻。

一旦家に戻り、ほどなくまた出――ようとしてでかい蝿を発見、ハエ叩き持ってきたらもう居なくなってたり、ハエ叩き戻したらまた居て、一緒に外出て事なきを得たり。
親父は風呂入り、今度はひとり帰途へ着く。両親健在のうちにあと何度来られるか思いを馳せて。

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